コミュ能力の劣化と疲れ

コミュ能力の劣化と疲れ

ボニートさんのコミュ能力の話、結構うなずけるところがありました。自分も40代後半で、若い頃のように飲み会が楽しい!人と過ごすのが楽しいわー、とだけではなくなってきて「あー、またこのノリか」とか「つまらん話を聞かせられてるな」という時間が若い頃より増えてきた気がします。

まあ、自己分析してみると若い頃より、自分の価値観が出来たので芯を持って会話を聞ける(=嘘、自慢、内容のない話に耐えられなくなった)。自分の世間での立ち位置をよりはっきり認識できるようになったので、自分に関係ない話は関係ないと思う確率が高まった。

ボニートさんの言うように女性の方がコミュ能力が高いというのは、女の人はお互いの共通項を見つけたり、お互いに楽しめる話題をする人が多い気がするね。話すっていう事自体を楽しんでる感じかな。に対して男性は「俺の会社がどうのこうの」「最近の自分の仕事」という仕事の話系。「俺はすごい」「昔はフィリピンパブで100万使った」などの武勇伝系。そしてド定番なのが、インド人が如何にアホかを語る(これは完全な定番の話で、話の入り口として使われるケースが多い)。ドライバーがアホだ、くだらない言い訳をする、取引先が偉そうだ、常識がない等。

60代のおっさんが如何にバブル期に海外で女を買ったかを、2時間以上聞く苦痛。最初、海外風俗ネタとして聞いてる分にはいいけど、段々と「俺の時代」が如何に凄かったかを語り始める。自分の経験がすごいってことを認めてもらいたくてしょうがない。

またある時は30代が語るアナウンサーになった子と学生時代に付き合ってた、スチュワーデスとやった話等など。なんだろうこういうのは、ちょっと特別な体験と憧れがミックスした上手い会話なのかな〜。でもこういう男社会の中で語れるネタを持ってるって、ちょっといいなって思うわ。

俺の若い頃の自慢話って、人に言えないことばっかだから本当にストレス溜まるわ。
草吸って乱交パーティーやってましたーとか、知らない人たちとLSD食って、楽しく2週間位共同生活してましたとか、高校の頃喧嘩してナイフで背中刺されて新聞に載りましたとか、覚醒剤を地元のみんなとわいわいイラン人から買って週末は楽しんでました〜とか、シークレットでレイブパーティー(前日にWEBで場所を告知するのみで人を集める)を海岸で無許可で開催して楽しかったけど、翌月にそこで真似してパーティーやった高校生が薬物所持でつかまって「警察24時」に出てましたよー(笑)とか、普通の社会人としては言えんもんなー。

俺もこういう武勇伝をジジイになって偉そうに語らないように、今のうちにここにぶち撒けておこう(笑)

ちょっと話がずれましたが、ボニートさんと比べて俺は、周りに朴訥な人は少なく、どちらかというとマウント取りたい人が多いみたい。インド人自体がマウント取りたいアホが多い国だし、どんなに白々しい嘘でも言ったもん勝ち感が日本より圧倒的にツヨいので、朴訥な日本人たちは、それにやられてしまっているのかも知れないなー。原チャリで営業しに来るインド人でさえ、ドヤ顔で「あのベンツは安いベンツだ」とかいう国なので。

まあ兎に角このステータス大好きな国に、昭和のおっさんたちはすんなり入っていけるんだろうか?彼らのステータスとインド人のそれはまた違う様な気もするが。若い人はそういうインド人がアホな田舎者に見えるんだろうか、今どきの醒めた若人は、無邪気にはしゃぐインド若者と共感できる部分があるんだろうか?

俺みたいなそういう一般ステータスがどうも性に合わない人は結構、インド人からも、日本人からも孤独感感じる時ありますねー。

インドで少し疲れを感じています……。