「ネットの歴史」WWW、World Wide Webを発明したティム・バーナーズ=リーの言葉とその歴史

「ネットの歴史」WWW、World Wide Webを発明したティム・バーナーズ=リーの言葉とその歴史

こんにちは、タマオです。

何を今更って感じですが、ネットって便利ですよね。もうネット無しの生活なんて考えられません。完全に依存してます。

今日は、WWW(World Wide Web)つまりウェブを発明した人の話しをしたいと思います。

ウェブとインターネットの違いって?

ウェブってつまりインターネットの事でしょと思ってたんですが、厳密には違います。
インターネットだと、ウェブサイト以外にもEメールとかFTP(ネット上のファイルを転送するサービス)など色々含まれます、つまりいまや世界中が繋がっているコンピュータネットワーク全体を指す言葉です。
ウェブはいわゆるウェブブラウザを使って見れるようになってるインターネット上の情報です。

インターネットの起源

ちなみにインターネットって誰が作ったと思いますか?
僕はずっとアメリカの軍隊だと思ってました。
軍用のコンピュータネットワークを一般開放したみたいな話しを聞いた事があって、だから核戦争で通信網が破壊されても大丈夫なように分散型のシステムになってるなんて話しを信じておりました。

でもこれは半分正解で半分不正解。
確かにアメリカ国防総省が資金提供し大学で研究されていたARPANETというコンピュータネットワークがインターネットの元の技術のひとつではあります。
しかし、それ以外にも様々な国でコンピュータネットワークの研究がされていて、それらは互換性がありませんでした。
その規格をひとつにまとめて世界中のネットワークを繋げてしまおう、という事でアメリカのヴィントン・サーフとロバート・カーンという研究者が規格を提唱しました。
これがTCP/IP。今でも使われているインターネットの規格です。
提唱したのは1973年ですが、実際世界で使われるようになったのは、1980年代に入ってからだそうです。

ウェブ登場前夜

この頃のインターネットはメールとか、掲示板みたいなもので、画像とか音などはなく、文字だけの世界です。
使う人も技術者や大学の研究者などの限られたごくわずかな人達だけで一般ピープルは使えませんでした。
むしろフランスのミニテルとか日本のニフティーサーブとかアメリカだとCompuServeなどの電話線を利用した独自のパソコン通信サービスを一般ピープルは利用していました。
ただしこちらももちろん文字だけの世界。しかも各サービスごとの互換性はゼロ、ニフティーサーブに加入したら他のサービスの掲示板なんかは見れません。

面白いけど難しいしちょっと不便だなーとパソコン通信ピープルが考えていたころ、インターネット上にWWWが登場したのです。

時は1991年、場所はスイスのジュネーヴ。

あーやっとwebの話しができますよ。ここまで長かった…

発明したのはイギリス人、その名もティム・バーナーズ=リー騎士です。騎士⁉︎
この人はウェブを発明した功績でイギリス王室から騎士の称号をもらったんですね。だから騎士なんです。
僕は今までの流れでアメリカでウェブも開発されたのかなぁと思っていたんですが、以外なところから伏兵が登場しました。
個人的にイギリス人というのがUK音楽好きにはなんだか嬉しいです。

ティム・バーナーズ=リーの生い立ち

1955年生まれ、大学を卒業したのは1976年。スティーブ・ジョブズと同世代です。
しかも学生時代は結構ヤンチャで大学のコンピュータをハッキングし使用禁止にされた事もあります。
ちなみに親は夫婦共に黎明期の伝説的コンピュータManchester Mark Iの開発者です。マンチェスター…いい響きです。大昔からテクノな街だったのですね。

大学卒業後は電話会社などに就職しますがサラリーマン生活は4年でドロップアウト。
個人でコンサルティング会社を立ち上げます。自由を愛する優秀な人なのです。
そしてスイスの欧州原子核研究機構にコンサルタントとして招かれ、研究者が使うコンピュータをもっと使い易く出来ないかという研究を始めます。
ちなみにこの欧州原子核研究機構は原子力の研究所かとおもったら素粒子の研究が主みたいですね、軍事的な所から離れてくれて個人的には嬉しいです。
で色々研究し成果を出すのですが長いのでそこは割愛。

World Wide Webの発明

1989年、当時のインターネットはコンピュータに詳しい人でさえ使いづらいものでした。バーナーズ=リーはハイパーテキストの考えをヒントに、
「インターネットにこんなシステムをのせたら研究者達が共有するデータをずっと使い易く出来るに違いない」と新たなシステムを提唱しました。
が、反応はあまりなく、誰もそのシステムを作ってくれず仕方ないので自分でプログラミングをし始めます。行動派なのです。
そして1991年に完成。
NEXTSTEP上でそのシステムがついに動き始めました。
ちなみNEXTはあのスティーブ・ジョブズが作ったコンピュータです。
そのシステムこそがWWW=World Wide Webつまりwebだったわけです。

webの仕組みにそって記述されたファイルをインターネット上に置けば、
これを見る専用ソフト…つまりウェブブラウザを使用する事で、グラフィッカルかつテキストがリンクされ大変見やすく使い易い、現在に通じるインターネットの世界が実現したのです。
ウェブブラウザを初めて作ったのも、もちろんティム・バーナーズ=リーです。

でこの人の凄い所はこの仕組みを世界中に無償で公開しちゃった所。

webを一般人に解放したマーク・アンドリーセン

アメリカのイリノイ州のある学生がこのwebのもの凄い可能性に気づきました。
彼は画像や色を表示出来るようwebのシステムを拡張し、1993年ウェブブラウザMosaicをwindowsとmacで発表します。彼こそ時代の寵児マーク・アンドリーセンです。
Mosaicの成功に気を良くした大学生のアンドリーセンは会社を立ち上げ、
1994年、ネットスケープナビゲーターを発表。
グラフィッカルで誰でも使う事が出来るこのウェブブラウザはまずはアメリカついで世界中で大ブームを巻き起こし、個人でホームページを作る事やネットサーフィンが流行しました。
一部の研究者や技術者のものだったインターネットは世界中の人々に使われるようになりました。

今に至るまで続くwebの爆発的普及

新しもの好きのパソコン通信ピープルはこぞってインターネットに乗り換えます。
もちろん商機に目ざとい数々の企業がインターネットのweb上に色々なサービスを展開しはじめ、趣味的だったインターネットの世界が、買い物から市の広報まで様々なサービスが受けられるようになり、実用化していき、webは爆発的に普及しました。
アンドリーセンは瞬く間に億万長者となりアメリカンドリームの仲間入りを果たしたのです。

今や世界中の約半分、35億人がインターネットを使用するまでに普及した。

ウェブの普及において決定的だったのは、OSレベルでインターネットに対応したウィンドウズ95の発売でした。
これが1995年の事。
僕もこの年に初めてインターネットに接続し、とんでもなく興奮しました。「世界に繋がった!!」さらにその興奮はXXサイトにアクセスしピークを…(以下自主規制)

それにしてもworld wide webがスイスの研究所で誕生して、たった4年で極東の島国にいる普通の??高校生が使うようになるとは…なんというスピードで広まったのしょうか。
正直、インターネットというインフラにウェブという技術が載った事で起きた奇跡だと僕は思います。

それと、無償で公開すると決めたバーナーズ=リーの英断のたまものでしょう。

彼は社会への貢献を第一に考えてそうしたそうです。
その理想は「知りたい情報が分け隔てなく誰でも知れるオープンでフリーなネットワーク」というもの。
それが社会の貢献になると考え、一切の権利を放棄し無償で提供したのです。

バーナーズ=リーのwebに込めた願い


そして今、彼はwebの未来を憂いています。
以下バーナーズ=リーの言葉です。
「何年も前に多くの人が接続していたウェブは、今のユーザーが目にするものとは違っていた。かつてはブログやウェブサイトが豊富にそろっていた。いくつもの選択肢があった。今では、小数の支配的プラットフォームが強大な力によって選択肢を奪っている。こうした権力の集中は、新たな支配者を生み出した。そして、一握りのプラットフォームが、人々に閲覧され共有される考えや意見を選別することが可能になっている」

そしてバーナーズ=リーは「2つの神話」に注意するように言っています。2つの神話とは「オンライン企業にとって唯一のビジネスモデルは広告である」ということと、「サイトの運営の仕方を変えるにはもう遅すぎる」ということ。この「神話」を人々が受け入れてしまうことで改善のための想像力が限定されてしまうため、その神話に惑わされずに人々が知恵を出し合うことが重要だと言っています。

そして彼はオンライン企業の収益モデルを変えるために、MITやQatar Computing Research Institute(QCRI)と協力し、「Solid(Social Linked Dataの略)」と呼ばれるプロジェクトに取り組んでいます。
これは、個人情報を利益に変えるような企業からデータを守ることが目的です。
具体的には、ユーザーが企業へ情報を提供する内容をユーザー自身が簡単にコントロール出来るようにし、個人情報の保管場所も自分の好きな場所へ簡単に移行する事が出来るシステムです。
さらに少額での決済や寄付を可能にすることで、出版など広告料を主な収入源としているサービスの改善につながると考えています。

これにより、トラフィックの増大=広告収入の増加、という現在のビジネスモデルを変え、ターゲティングをするために個人情報を利用することを回避出来るとバーナーズ=リーは考えているのです。

たしかに刺激的なタイトルでクリックさせる事だけを考えたようなページがここ最近氾濫しているように僕も感じます。
原因は広告クリック数至上主義にあるような気がしてなりません。

「私は今でも楽観主義者ですが、実際には丘の上に立ってひどい嵐を受けながら、フェンスに必死にしがみついた状態の楽観主義者です。私たちは歯を食いしばり、このフェンスにしがみつくことで、ウェブは素晴らしいものをもたらしてくれるということが『当たり前ではない』ことをかみしめなければなりません」

バーナーズ=リーのスピーチはTEDで沢山公開されています。

インターネットの未来

webが発明されてからもうじき30年。この30年でwebつまりインターネットは世界情勢を左右するほどの力を持つまでに巨大化しました。
このままバーナーズ=リーが危惧しているようにwebによって世界はディストピアに向かっていくのでしょうか?
それとも生まれた頃のユートピアをまたwebは取り戻せるのでしょうか?

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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