大田光(爆笑問題)が必要ない理由

大田光(爆笑問題)が必要ない理由

 

選挙の日2021(TBS)に太田光がコメンテータとして出演。時間を無駄にする質問、意味のない質問を主に自民党議員に対して繰り返していた。

山本太郎に対して経済について話しいているのに、「難しい話はいらない」と一括。
二階さん対しても失礼な感じで話していて、甘利さんに対しては「ゲハハハ、ご愁傷さま」と言ってのけた。

TBSの番組としての作りもアホなのかも知れない。1分位しか時間がないのに、時間のかかる質問をする、相変わらずのモリカケ議論、政治とカネの議論。経済政策とか1分で喋れるわけないだろ。

しかし、一番のアホなポイントは、この太田光が政治家に上から目線で喋れる(=対等な目線で喋れる俺)的な目線で喋っていること。確かに政治家は公僕なのだから、それはいいのだけど、タレントとは違って「政治、行政」という仕事をする人、それを選んでいる選挙。あんたらタレントの役目とは違うんすよ。そこをどうも勘違いしてるっぽい。

この喋り方や、立ち位置がどうも「昭和のテレビ」の人気者だった方々を意識してる感じがした。家でビールを飲んでるお父さんにも理解できる喋り。

河野太郎、小泉進次郎、石破茂に「3人とも国民人気があるんだから、自民党を割って出てればいいなじゃない」というセンスのなさ。この3人がいかに「不安定な」政治家か、全くわかっていない所からも全く政治を見る視点がないことがわかる。

今回の選挙は無駄なゴミ(政治家)が掃除された選挙だと思う。そういう視点でのコメントは全く無く、マスゴミが取り上げる一番表面の薄っぺらい部分を拡張した様な質問ばかり。こんなのだったら、政治家の趣味とか取り上げてる方がマシだ。

やっぱり、現代の政治課題って複雑で勉強しないと、経済成長の方法も、今の政治のポイントも見えてこない。それを地方の農業とか、JAの問題とか全くピントがずれた私見を公共の電波で話す意味ってあるのだろうか?それ言い出したら、「俺は自動車産業だから」「俺は飲食だから」「俺は公務員だから」って1億通りの意見が出てくるだけだろう。

政治課題は難しい、それを簡単に解説しようとするテレビの試みが太田光のピントずれにつながっている気がする。
難しいものは、難しいと解説すればいいじゃないかい。難解な政治課題を何となく簡単な図式に置き換えたり、スキャンダルの追求に時間を費やしたりするべきじゃない。経済政策、金融政策など最も重要な課題を、そのまま解説するべきだ。

テレビというメディアで、こういう解説が出来ない構造なら、やっぱりネットメディア、Youtubeに駆逐されていくんだろうな。

太田光が象徴しているのは、昭和ー平成初期と変わらない「昨日と同じ明日」を過ごしたい、世の中が同じ構造であって欲しい精神的な老人だろう。自民党は金権、利権、野党と憲法護持、9条と反戦をサポートするのが正しい国民ぽかった「あの時代」を象徴しているだけに見える。さようなら、戦後。