ネパールの政治状況(続編)

ネパールの政治状況(続編)

以前の記事を書いてからというもの、もう、ネパールへの中国の浸透工作と政治状況が気になって気になって、眠れなくなっています。毎晩眠い目をこすって、、、

ってことはなくて、ちゃんと8時間睡眠とっております(笑)が、気になってネパールに関するインドの英文ニュース等をチェックしていたのは事実です。以下、ざっとネパールの現状(2020年12月)を眺めてみました。

実は最近大きな変動がネパール政局にあったのです。このニュースです。現政権(統一共産党。マオイスト派とマルクスーレーニン派の連立政権)の代表オリ首相(マルクスーレーニン派)が下院を解散したのです。マオイスト派のプラチャンダとの党内での内紛が原因と見られています。
Pushed over the edge, PM Oli drops a bombshell on rivals that also hurts China

議会の解散権はネパール憲法に書かれていないなどといわれているため、解散が合憲であるか司法がチームを作り判断を下す動きがあるようです。一応三権分立は働いてるみたいですね。
Constitutional bench to hear petitions challenging Nepal PM Oli’s move to dissolve Parliament

また王政復古のデモも起こっております。ヒンドゥー教君主制への回帰を求める人々も国中に多くいるようです。
Hundreds take to streets in Kathmandu supporting return of constitutional monarchy

在ネパール中国大使を務めるhou yanqi氏の政権への介入も記事になっております。この記事を読むかぎり、中国のネパール共産党政権への政治介入は既に周知の事実であり、2つの派閥の連合政権も中国が画策した様に読めます。マオイストだけでは、政権与党を取れないと見た中国がマルクスーレーニン派との連合を裏で操っていたようです。
Chinese envoy to Nepal in fresh row for her meetings with Nepalese political leaders

この記事は2015年9月のものですが、インドもしっかりとネパールの憲法を変更しろと注文を出しています。
Make seven changes to your Constitution: India tells Nepal

この解散はネパール共産党内の内紛のようです。マルクスーレーニン派がマオイストとの連携に「もう嫌だ」と言っているようにも見えます。中国が裏で糸を引いてキャスティングボードを握るML派とマオイストを連立させたはいいが、思想の違いとかが出てるんでしょうか?それとも自社さ連立時の村山政権の様に中心となるマオイストから首相を出さなかったために、首相が何か勝手な動きをしてるみたいな感じなのか?まだネパール政治がはっきりとわからないので、今後も解散後の動き(できるかも、まだわかんないけど)に注目していきます。

 

(写真はネパール=中国国境です)

ちょっとニュースの引用が続きましたが、要するにこのネパールの政治問題はインド対中国の図式でもあるんです大国に挟まれたネパールの国内問題に、インドと中国が影響を与えようとしている図式でもあるわけです。ヒンドゥー王政への復古は、ヒンドゥー原理主義的なBJP政権とは確実に相性のいいものだし、インドにとっては完全な君主制への復古でなくても、ネパールの文化を残した立憲君主制でも言い訳です。古い慣習とカースト制の中で生きてきたネパールの大衆が、共産主義なんてものを理解できるとは到底思えませんし、人々の生活に根付きまくってるヒンドゥー教や仏教の文化と共産主義が融合するなんてことも絶対にありえません。

ネパールは地政学的にいえば、日本と中国に挟まれた韓国の様に2大強国に挟まれた国です。現在のネパールの場合はもっとエグく、直接的に両国の影響が響いているという感じがします。本来は北はヒマラヤの峰々に守られ、南の緩やかな平原地帯でインドと文化、経済、宗教で強く繋がっていた国な訳ですが、中国の覇権主義と現在の土木技術の発展がヒマラヤ越しの交流を可能にしたのでしょうか。

ネパールの様な貧しく、教育レベルの低い国が共産化すれば確実に中国の属国となり、インドへの浸透工作の拠点になるでしょう。それでなくてもインド国内にはナクサライトとか危ない人達がいっぱいいるのに。。。、インド=ネパール国境はビザ無し、通関なしでも通れるような状態で出稼ぎのネパーリーがインド国内には沢山いるのです。

さて、ここでこの記事は終わりですが面白い動画を見つけたので、別ページに貼っておきますので、暇だったらみてな!