在宅勤務権? 欧州はコロナ後も在宅勤務広がるか

在宅勤務権? 欧州はコロナ後も在宅勤務広がるか

今日のニュースです(13/Jun/2020)。

在宅勤務権 「働く場所」の自由度高める

ドイツ、英国、フィンランド、オランダで在宅勤務を法制化する動きがあるそうです。

今後の動きに注目です。実際に定着するのか、どうなのか?このニュースを見て、ヨーロッパやな〜、と感じました。ブルーワーカー、サービス業など働く場所に行かなくてはいけない労働者はどうなっていくのか?という問題あるよね。

それともう一つはヨーロッパの社会、経済の流れってやっぱりある一定の流れがあるんだな、と納得したという話。

中田あっちゃんのYoutube大学、結構好きで見てるんですが、この回は落合陽一さんの「2030年の世界地図帳」を題材にヨーロッパのデジタル戦略について教えてくれます。実はこの本、読んでないんですが(笑)、Newpicksの番組でSDGs,GDPRやヨーロッパのデジタル戦略について語っていた部分と同じ感じかな〜、と思っています。

 

ヨーロッパの社会、経済のある一定の流れがあるんじゃないか?という意味ですが、まずこの番組でも取り上げているようにSDGs、GDPRの様に倫理、や人権という「より良い枠組み」を米国発のGAFAMなどの情報産業(アメリカン・デジタル)、チャイナ・デジタル(国家・労働力)、サードウェーブ(リープフロッグ・インドとか新興国)との戦いに使っている。その結果「ESG投資」などでヨーロッパ企業が強くなるという流れです。「ヨーロッパの企業はクリーンで人権保護でよりよい企業統治をしてるね!」だから、ここに投資しよう!ってなるわけです。

さすがヨーロッパ!歴史とブランド、格式、人権の発祥の地を感じますね!(半分皮肉も込めてね)

この部分は個人的にものすごく腑に落ちる部分があって、食品や薬品という分野でもやたらと規則が厳しい。添加物や農薬の基準なんてのはある種EU規則が世界標準になっていて、世界中の国の食品衛生機関がEUをモデルにしてるわけです。EUの動向が食品の輸出入を左右している部分もある。

多分、あらゆる産業でEU、ヨーロッパというのは規則やシステム、標準をリードしている(したい)のだろう、と想像しています(他は詳しく知らんので)。

穿った見方をすれば、グレタ・トゥンベリさんをトランプ大統領にぶつけることでヨーロッパ(クリーン・人権、よい社会)vs米国(あー、やっぱこいつらは汚いな。パリ協定も離脱したし)という構図のアイコンにしたという見方も出来るかと。

さて、在宅勤務の方に戻ると在宅勤務が出来る業種は限られていて、工場に行くブルーワーカー、ショップやスーパーの店員はどうなるの?という点です。想像するに中東、東欧などからの移民が担っていくことになると思いますが、そういった人たちは安い賃金で、さらに「出勤」しなくてはいけないというのは格差を余計に目立たせるものになるのでは?また、移民に低賃金でフィジカルな仕事をさせるというのは、米国社会に近づいて行くわけです。この流れはヨーロッパで既に以前からある流れだと思います。しかし人権・クリーン社会を標榜する(米国はしていない)欧州はこういった人たちの人権はどうなる?という非難の矢面に将来立たされるのは当然だと思います。フィジカル系職種の人たちに追加で費用を払わなくてはいけなくなるとか。

最後にこういったシステム造り、経済の中での基準造りはとてつもない利権になる、ということです。

  1. こういった基準をクリアしてないと、こういう工場で製造していないと、うちのお墨付きはあげないよ。
  2. あ、あそこはヨーロッパのお墨付きがないから、悪い商品だ。(ブランド価値毀損)
  3. ヨーロッパ製品の価値向上、差別化が行われる。

こう書いてみて気づきましたが、彼らは既にこのビジネス相当前からやってますね!(笑)シャンパンの商標の厳しさ、LVMHなどの高級ブランドの価値構築、BMW,ベンツなど欧州車の信頼性など。

軍艦や大砲を、薩摩や長州に売りつけた欧州諸国が、今度はブランド価値、基準、標準、果ては人権などの権利を武器にして商売を吹っかけて来ているのです(言い過ぎか(笑)。私達は幕末の志士の様に、この荒波を乗り越えられるか?

大砲から人権へ!(どっかの党の標語っぽいけど、意味が全然違いますね)

にしても、欧州はなんとなく世界中の人が納得するような価値観、仕組みを世界に広げるのが上手いですね。歴史を振り返ってみても、そういった事例が様々な時代に見受けられる気がします。それが善意からなのか、裏で牛耳ろうとしているのか?多分両方なんでしょうけど。時代に求められる価値観は確実に変わることを理解していて、それをリードして、自分たちは座り心地のいいポジションをキープしている、という感じでしょうか。

でもその価値観を見て「そうあるべき」と半分思ってしまう自分も、欧州の魔法にかかっているのかな?フランス産ワインなんとなくいいし、欧州車も欲しい、人権やエコ、欧州の教育、社会のあり方もモデル的だな、とも思ってしまいますわ(笑)

あ、あとランキングもね、最近ちょっと疑ってます(笑)、住みやすい都市、男女平等、空港ランキングなどなど。デリー空港に「世界NO.1空港に選ばれました」って書いてあった時から(笑)。あれはランキングを自分たちでやれば、自分らが一位に必ずなれるよね!それをどこまで権威づけして、世界中の人に信じさせられるか?が鍵です。そのうちチャイナ系ランキング、米系ランキング、サードウェーブランキングとかいって、様々なランキング戦争も起こるかもねー(笑)