インドの道路がなぜ汚く見えるのか考えてみた

インドの道路がなぜ汚く見えるのか考えてみた

インド。そこは昔から汚い、不衛生というイメージが付きまとっています。何故なのでしょうか?

牛や野良犬が道を歩いている、糞をするから?
路上生活者がたくさんいるから?
ゴミを平気で道路に投げ捨てるから?

どれも正解だと思います。しかし他にもインドの街の風景を汚くしている要素がある様な気がします。

写真を整理しているときに、ふと目についた一枚の写真が多くのことを語っている気がしました。
そこで日本の町並み、タイの町並みの写真をネットで見つけてきて比較してみました。
随分違うなー、というのが印象です。でもどこが違うのか、詳細には比較したことがありませんでした。
ので、詳細にじっくりと見てみたのが下の写真です。比較はタイの一般的な飲食店の外観です。

道路が平ら、舗装されている、障害物がなく広々とした通り、看板が少ない、ゴミが落ちていない。ケーブル類が手の届くところになく、最低でもきちっと電信柱で高さを確保している。

そんなところが見えてきました。普段、道を歩いていると何故?歩きにくいのか、汚く見えるのか詳細には見えませんが、こんなに違いがあるんです。タイは比較的キレイ好きな国民性で知られてますが、それでも中進国です。そのタイと比較しても大きな違いがあります。

タイは日本に近い感じがします。日本の観光地などはオープンエアーでこんな感じの場所もあります。飲食店としては、調理スペースが閉じられていて、埃や虫が入らないと更にいいのです。築地から豊洲への移転も外気に晒されない市場を作るためだったと聞いたことがあります。外気に触れる場所での調理は今後、少なくなっていくでしょう。

インドはまだまだ歩行者の安全、衛生的な調理場、ゴミのない道路などは実現できていません。国民性もあるのかも知れません。インド人は割と汚いものに対して免疫がある、自分の敷地外はどんなに汚くても気にしない。また、犬や牛が道路を歩き、糞をするのが当たり前のことになっています。そんなインドの道がきれいに、歩行者優先になることはあるのでしょうか?

インド人が日本の町並みを見て「Indian street never be like this forever 」と言っていたのが印象的でした。
しかし10年、20年後は違うかもしれません。インドの中流階級の奥さま方は、衛生とかエコロジーとか日本並みに敏感で、衛生的なアパートメントに住んでいます。この世代に育てられた子たちは、古き良きインドの汚さに耐えられないと思います。私、個人としても「きれいなインド」が広がることを願っています。