A.Iの発達とベーシックインカム その2

A.Iの発達とベーシックインカム その2

前回

A.Iの発達とベーシックインカム その1

はてさて、ここは地の最果ての監獄のような職場。
そこで未来に熱くついて語り合う、たまおとSさん。
はたして、人間の労働はA.Iに取って代わり人間はベーシックインカムで遊んで暮らしていけるようになるのでしょうか?


たまお「いやいや、絶対そんなに甘い未来は待ってないよ。Sさん。こうみえても僕は悲観論者なんだ」

Sさん「おおっ超楽観的に生きてるようにしか見えない先生からその言葉は意外ですねぇ…なんでですか?その理由教えて下さいよ。」

たまお「だってね、ぼく実は副業で民泊の宿の清掃の仕事時々やってるんだけどね、その仕事、全部スマホのアプリから指令が来て、それを粛々とこなすような感じなんだけど‥
まぁ、今はスマホの向こうに本社の人間がいて、その人がアプリを通じて司令を送っているわけなんだけど、正直A.Iが発達すれば、民泊の部屋の掃除をするのは人間にしかできないけど、そのアプリからの本社の仕事なんて、ちょっとしたコンピューターと超優秀なプログラマーがいれば今すぐにでも、A.Iに代われちゃうと思うんだよ。」

Sさん「なるほど」

たまお「だから、まずいらなくなるのは、机に座ってパソコンを操作するホワイトカラーの労働者だと思うわけなのよ
それで、安い賃金で酷使され体を動かすわれわれ現場の人間はA.Iに命令されて働くようになるわけだ。人間の手とか足の柔軟さは簡単にロボットに置き換わらないと思うんだ。
人間と同じように動いて会話したりできるロボットっていうのは色々とすごく高く付くから、生身の人間を安く働かせたほうが絶対にコスパがいいわけ、もしロボットの技術が発達してもそう簡単に置き換わらない。」

Sさん「確かに我々の職場でも、自動で海を動いて監視するロボット導入したけど、潮なんかですぐ壊れるし、修理する手間のほうがかかって、人雇ったほうがぜんぜん安いって話になって導入中止になりましたもんね。」

タマオ「そう、結局人間なんて、究極米さえあれば生きて動けるから、沢山の電力が必要で修理や部品交換が必要になるロボットより超安上がり、
オマケに製造に沢山の資材や精密な工場がいるロボットに比べて人間なんて男と女がいれば簡単に増えちゃうんだよ!どうこのコスパの良さ!!」

Sさん「簡単に増えちゃうって…僕にとっては全然簡単じょないですよぉ…ちょっとぉータマオ先生!人間をそんな物みたいに扱わないで下さいよー」

タマオ「ごめん、そういえば俺も全然簡単じゃなかったよ…とにかく単純なコスパ論を突き詰めるとA.I.の頭脳は有用だけど、直接労働するロボットはコストが高くて人間を使ったほうが安上がりって事。
でも人間は疲れやすいし、ストレスが溜まるから娯楽も必要だし、不満が溜まればサボったり休んだり、さらには反抗したりするのが厄介ってところだね。」

Sさん「そんなの当たり前でしょ。人間全体にとっての幸せな社会をつくるのが、人類の目的なわけなんですから。
だからA.I.にできる仕事は全部任せて、僕ら人間は芸術活動したり、遊んだり、会話を楽しんだり…精神を充実させるためだけに人生の時間全てを使えるようにするべきなんですよ。
あと15年もすれば好きな事だけやって生きていける、そんな夢のような未来が待ってるんですよ!!」

タマオ「わかる、Sさん君の言ってる事はよ〜くわかる。俺もそうなれば最高だと思う。
でもね、今の社会システムは資本主義なんだよ。つまりコスパが悪いものは淘汰される社会なんだ。
だからこのままの社会システムでA.I.が発展していくと、頭脳労働は全てA.I.が、肉体を酷使するような労働は人間が担当して…
つまり人間は最低の賃金でA.I.に酷使される奴隷と化すのだ!
そしてひと握りの選ばれた人間のみがA.I.を操り、今Sさんが言ったみたいな、人間らしい生活を謳歌するんだろうね。」

Sさん「ひえ〜ディストピアすぎますよ、そんな生活」

タマオ「いや、今とそんな変わらないでしよ、今だって僕ら雀の涙の給料で月の半分くらいはここでモニターとにらめっこじゃない。ま、カラダ使わないのは楽でいいけど、これが未来になったらひたすらカラダ使って疲れる仕事になるわけだ。
でもカラダ使うの気持ちいいよ。夜良く寝れるし。人間カラダ使って働くと幸せを感じるように出来てるからね〜。
だから意外と奴隷側の人間も幸せなのかもしれないよ。」

Sさん「いやいや、コンピュータに使われてしかも低賃金とか、そんな生活が一生続いて幸せなんかありえないっすよ〜。僕は絶対働きませんから」

タマオ「じゃアレだ!働きたくないんだったら、なんだっけ?おもちゃメーカーみたいな名前の、脳を手術するやつ」

Sさん「もしかしてってロボトミー手術って言いたいんですか?
タカラトミー?無理ありすぎすよwww…」

タマオ「そうそれ、ロボトミー手術しちゃえばいいんだよ。そうすりゃ君も文句も言わず死ぬまで真面目に働くんじゃないかな。
あと、脳ミソにA.I.チップ埋め込むとか…ちょっと技術的には今は無理だけど科学技術の進歩で可能になるっしょ」

Sさん「さらにディストピア度が増してるじゃないですか!もうっタマオさんはそんなにディストピアな生活がいいんすか!未来に夢がなさすぎますよ!!」

タマオ「いや〜今のままの流れだとこうなるかな〜っていう単純な推理なんだけど…

お、夜が明けてきた。

いやぁ今日もよく働いたな〜」

Sさん「いやいや、タマオさんだけ爽やかお疲れ様モード入らないで下さいよ、ていうか爽やかに終われる内容じゃないでしょこの話…僕はそんな未来は認めないっすよ。

…でも、まぁ今日も充実した話しが出来て良かったですよ。お疲れ様でした。」

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