日本の自虐史観と世界史について考えた
- 2019.05.17 最終更新日
- 2019.06.03
- 社会・政治
最近、中田敦彦のYOUTUBE大学を見た。世界史の授業がむっちゃ面白い。現代史、特に中東ーインドー中国にヨーロッパ列強がどう関わっているか?を見る視点が納得できる。多分一番一般的な捉え方なんだろうけど、大人になって高校の授業をもう一回やると随分と新しい視点で近代から現在までのつながりが見えてくる。
そんで本題は中田氏が言っていた言葉で「本当にそうだよね〜」と思ったのが、第一次世界大戦前後のイギリスがこの辺り(インドー中近東ー中国)でいかに酷いことをして、それが現在まで禍根を残しているか?そういった時代がバックグラウンドにあったことと、日本のいわゆる自虐史観=中国、韓国政府による日本バッシングを考えるってことです。結論から言うと「この時代は人類全体が酷いことをしていた、日本だけじゃないよね」ということ。
一度イギリス人のおじさんと歴史の話をしていたときに、インド、ゴアでポルトガル人がやった蛮行(一四世紀)に、「またここでも悪いことしてんのか、ポルトガル!南米でも相当悪いことしたよな」と言ったときに、このおじさんが「いや、この時代は人類全体が酷かったんだよ」と言った言葉も心に残っています。ま、確かにそれを認めると、あんたはインドにはいられんな〜(冗談です)
一四世紀まで遡らなくても、第一次世界大戦前後はいわゆる植民地支配が世界中で行われて、中近東、アジアも多くがヨーロッパの植民地だった。イギリスはインド〜アジアで茶の栽培やアヘンの栽培を行い、それを中国に売って、アヘン漬けにして清を攻略しようとしていたわけだ。その他オランダのインドネシアやマレーシア、フランスのベトナム、アメリカのフィリピンが、今の人権状況から考えると満足のいく施政をしていたとは確実に思わない。
そしていつも不思議に思うのがインドがCommon whelth の一員だったり、他の国も旧宗主国に結構移民してたりする話。言葉の面で有利というのはわかるけど、旧宗主国は旧植民地に対して「昔は悪いことしてゴメンな。君たちの国から移民受け入れっからさ、昔のことは忘れてよ」みたいな政策をしていたのかな?第2次大戦後とかに。
さて日本バッシングを強める韓国や中国です。私達の世代も旧日本軍=悪みたいな印象を教育をされてきました。じゃあ、他の国はその当時どうだった?と考えると非常にバランスが悪いことになります。例えば!
南京大虐殺と原爆投下
東南アジアでの虐殺行為と東京大空襲
徴用工問題とシベリア抑留(これ微妙に違うかな?)
まあ、人類全体で悪いことやってますよね。日本が悪いというのなら、アメリカはどう?イギリスは?フランスは?って多分出てくると思います。シベリア抑留なんて戦後ですからね。蛇足ながらシベリア抑留も、北方領土も敗戦の代償として行われたと考えれば腑に落ちます。
ということで、韓国政府や中国政府には敗戦の結果の賠償問題(ここ重要)は決着がついたのか?それ以外の日本が極悪非道だったから、国民に対して酷かったからお金払ってね。っていう部分はもうやめにしてもらった方が良いんじゃないかと。戦争で純粋に負けたから、幾ら払います(払いました)ってわかるけど、極悪非道だったからという理由は、「あんたらも似たり寄ったりだよね」と反論出来る気がします。
国際政治や敗戦処理ってもっと難しいんだと思いますが、単純化するとこう言えると思います。「その時代はあんたらも十分悪かったよね」と。
なんだか、飲み屋で昔の武勇伝を語るおじさんのセリフみたいになってしまいましたが(笑)
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