インド ロックダウンのまとめ
- 2020.05.10 最終更新日
- 2020.05.25
- インド
インド全土でのロックダウンのまとめ
3月始め ケララで武漢からの留学生数人のコロナ感染が確認される。中国、日本、韓国、イランなどの国からのビザがキャンセルされる。この頃は中国近隣国が最も危ないと思われていた。初期はケララ州が感染者数、結構多かった。
3月中頃 ヨーロッパやアジアからの渡航禁止、中近東からの入国者は2週間隔離など。
3/22 日曜日、一日だけのロックダウン(朝7時〜夜9時)という名目で始まる。Janata curfew(人民のためのロックダウン)という名称をつけるが、やがて誰もその名前を言わなくなるww、宣言しても定着するかは、別なんだね。そして朝5時まで延長と、小刻みに延長する。この前後で州境もロックダウンされる。
確か国内・国際航空路線・鉄道による旅客の移動,公共バス・メトロ・タクシー・リキシャ,州境を越える個人の移動,映画館・ショッピングモール等の原則的な禁止・封鎖等が
23日月曜、夕方5時を過ぎてから(スーパーが閉まってから)25日から4月14日までの第一期ロックダウンがアナウンスされた。多分、混雑を避けるためだと思われる。
大都市の制限開始(3/23〜25日) 日曜の夜に4月末まで生活必需品以外の閉鎖、シネマやプール、ジムの使用禁止が発表される。日が暮れてからの首相発表はヤバい発表(旧札廃止など)だというのが国民の間で浸透してくる。この頃は大都市圏のみで、田舎はロックダウンされていなかったはず。
国際線も25日より運行停止。国内線も停止され、小刻みに延長を繰り返していた時期。
長距離バスが運休されるということで、従業員が地元村に帰ったのもこの頃、政府はバスの停止をアナウンスしたが、発表の夜は何故か動いており、長距離バス発着所に人が殺到したニュースが流れる。
4月10、12,14日 チェンナイ初ANA臨時便。この臨時便発着に先立って、空港への移動方法、州境をまたぐ方法などいろいろな情報が行き交う。日本に帰国しても2週間の隔離生活になる。
第一期(3月25日〜4月14日)
既にロックダウンが始まっていたチェンナイ市内は、25日の前日にスーパーに行くと、長蛇の列。どこも炎天下に人が並んでいる。道にも人が久しぶりに出ていて、車やバイクで大量の食品、生活必需品を運んでいる。全く人気のなかった市内に活気が一時的に戻ってきたようだった。
医療従事者や警察官に感謝しようということで、夕暮れに拍手やベルや鍋などを叩こうというイベントが決まった。その時間一斉に窓や屋上から音がなるのは、なかなか面白い風景だった。テレビではタレントや有名人の自宅からの中継などがあった。あんだけはっきりベランダとか建物が写ったら、どこに住んでるかバレそうだけどね。この辺のプライバシー感覚は日本とは違う。その後もキャンドルを灯す夜とかあったが、これはイマイチ盛り上がらなかった感じ。
この頃デリーで大集会を開き自らがスーパースプレッダーになって死んだグルや、モスリムがこれまた全国からデリーに集まって、集団感染して地元に戻ったみたいな事件があり、報道される。チェンナイから参加したモスリムは実名、住所まで報道されてたな。噂ではこの戻ったモスリムが住む地区は圧倒的に感染者数が多いとか。
モスクから出てきた人たちを棒で叩く映像や、腕立て、スクワットやバイクの人を叩きまくる映像がyoutubeや日本のニュースでも取り上げられた。ただ、これは政府が広報用にわざと流した映像ではないかと疑っている。
ロックダウン最初はいろいろ計画立てて、まだ自分的には緊張があった時期。
第二期(4月15日〜5月3日)
予想通り、ロックダウン延長が発表される。
国内・国際航空路線・鉄道による旅客の移動,公共バス・メトロ・タクシー・リキシャ,州境を越える個人の移動,映画館・ショッピングモール等の原則的な禁止・封鎖。この時期からcontaminent zone, Buffer zone が州政府によって設定される。
トータルロックダウン(4月26日〜29日)
ロックダウンにもだれて来て、少しづつ外に出る人の数が増えていた様で、早朝から午後1時までの間は許可されていた買い物などの外出もこの4日間(実質3日半)は禁止の完全自宅待機。確かに外にちょっと出ると普通に人が集まり、立ち話や日陰で寛いでいたりしてました。TN州のみ?
低所得者層など、狭い住宅で密集して住んでいるので、外に出ないというのは相当きついんじゃないかと思います。エアコンもない部屋で、テレビか携帯をいじるくらいしかすることがないのではないか。
第三期(5月4日〜5月17日)
二週間の追加延長が発表される。この時期の特徴はRed, Orange, Green, Contamination areaに分け、それぞれ危険区域、バッファーゾーン、安全、封じ込めエリアに分けたこと(下記図参照)、TN州は大都市含めほぼすべての地区レッド、オレンジでわずかに数エリアがグリーンなだけ(数日間感染者が出ていないエリア)
TN州の感染者数4月始めは、トップ3入りだった。ただしこれは検査数が多かったためということ、マハラシュトラが初期より感染者数はずっとトップ。その後、マハラシュトラ、グジャラート、デリー、ラジャスタン、タミルナドゥが感染者が多いエリア。TN州は少し落ち着いたかの様に見えたが、5月第一週に市内の巨大野菜マーケットでクラスターが発生して、一日500人以上感染などが報告された。この頃に発症ということは4月20日〜25日前後の感染だろうか。
5月1週目より向上の50%再開などが許可され始める。政府も経済と検疫のバランスを取っていかなくてはいけないので、今後の緩和がどのくらいのスピードで進むのか?感染者数増加による、揺り戻し的な規制が入るのか?
Activity | Allowed in zone (/) | ||
---|---|---|---|
Red | Orange | Green | |
Railway and Metro services | |||
Educational institutions | |||
Cinema halls, malls, etc. | |||
Public gatherings and such events | |||
Places of worship | |||
Non-essential movement between 7 p.m. to 7 a.m. | |||
Inter/intra-district buses with 50% capacity | |||
Taxis with 1 driver and 2 passengers | |||
Shops/e-commerce dealing essential goods | |||
Private offices with 33% capacity | |||
Two-wheelers without pillion rider | |||
Four-wheelers with 1 driver and 2 passengers | |||
Inter-state movement of goods |
というわけで、現在5月10日、第3期終了まであと1週間となりました。少しづつの緩和策が取られるとは思いますが、世界的に見てもどのくらいで日常が戻ってくるのか?ワクチンは?治療薬は?、集団免疫?などいろいろ先行きが不透明ですが、ロックダウン生活の中でなるべくポジティブに、生産的に、そして慎重に生活していきたいと思います。一先ずこれまでの備忘録代わりに纏めました。
-
前の記事
鬼嫁日記 その2 コロナとダーツ編 2020.05.03
-
次の記事
ノンストップ読破挑戦中【風雲児たち】 2020.05.13