夢の景色
- 2005.11.05 最終更新日
- 2019.09.16
- エッセイ
先日僕は、東八道路を免許センターに行くため、てくてく歩いていた。
こっちに超してきてから、初めての免許更新。初めて歩く道だった。
緑が増えて広々した風景が広がっていて、ごちゃごちゃしたところから来るとなんだかそれだけで嬉しくなってくる。
ああ、ここなんだか見たなぁ。そう一年ぐらい前に見た夢の景色そっくりだ。
その夢の中でも僕は車に関係したなにかをやろうと広々した景色をさまよっていた。
ああ、もしかしてあの時も更新しようとしてたのかなぁ。
今までも、初めて見る景色のはずなのに、あ、これ夢で見たような気がするというのはあった。
デジャブなのかな。
その夢だって特別印象に残ってた夢というわけではなくて、この風景を見なければ、思い出される事のない夢の一つだったかもしれない。
何かの本で、夢を見ないという人がいるけどそれは誤りで、人は誰でも夢を見るのだけどただ思い出せないだけなのだ、という話を読んだ事がある。
その夢の風景が今見てる風景に似てただけなのか、それとも今見てる風景を夢で先に見てしまったのかはよく判らないけど、とつぜん大昔の夢を思い出したのだから、記憶の回路は不思議なものなんだな、自分でも全然制御しきれてないんだな、ということを実感した。
でも逆にそれは自分にとっては嬉しい事でもあった。わからない事ほど面白い。
人間の記憶の扉は不思議だ。