白黒写真のカラー化で遊んでみた。
- 2020.12.02
- 社会・政治
実家の奥に仕舞われていた古いアルバムが、湿気などでかなり傷んできているらしく(フィルムに写真がくっつく、ページが開かなくなる等)、デジタル化サービスに出してみました。ベトナムに写真を送って作業をするらしく、5ヶ月ほどかかるのですが、きちんとアルバム毎にフォルダ分けされて、忘れた頃にDVDで納品されてきました。
戦前らしい古い写真もあるし、なんとなく貴重な感じもするし、面白そうなので、AIでの白黒写真のカラー化というのを試してみました。オンラインで簡単にでき、すぐに結果が見れます。カラー化サイトはWEBに沢山あるのですが、今回はARGORITHMIAというところでカラー化してみました。
古色蒼然とした祖父母の写真も、カラー化すると突然新鮮になります。細かいところまで見えてきて、当時の洋服とか、家の木材の感じ、人の表情とかがよくわかります。自分の子供の頃の白黒写真のカラー化(最近は最初からカラーだろうけど)は当時の車の色、着ていた洋服の色とかの記憶が蘇ってきます。結構写真一枚から記憶が新鮮に蘇ってきますから、是非試してください。
どこかの田園風景。高い空と収穫後の田んぼは秋って感じでしょうか。
多分1970年代。
爺さんが8ミリ?を持っているところ。
この感じは1950年代頃か?洗濯物がなんとも牧歌的。
お寺の中での祭り。この祭りは1週間位出見世が寺に出っぱなしの祭りです。
風船釣りやおでんの暖簾が見えます、おでん屋では酒を飲めたのでしょう。
車の型がやっぱり古いけど、この場所は今もあまり変わっていないかも。
これは多分1950年代で、文化祭みたいな行事でしょうか。
カラー化すると人の顔が現代っぽく見えてきませんか。
この写真の一番の謎は、演目はなんの話だったのかです。
浦島太郎かなと思いきや、乙姫さはキリスト教っぽい、それでとんがり帽子?
謎です。
この写真が一番きれいにカラー化されたと思います。
きれいに着色にされて、象のおしりのシワとか、皮膚の色がよく再現されてます。1950年代かな。
街中で象が芸当をするって、当時は普通だったんですかね?今はタイでも見れないよ。
大学の入学か卒業の写真でしょうか。これは色を着けない方が良かったパターンかな。
元々の写真に色が少なかったのか、あまり色が再現されておらず、
人の表情、顔はカラー化する前の方がキリッと見えます。
撮った写真家さんは、集合写真が一番良く見える補正が
分かってたんですね。
多分戦後すぐ位かな。この運動会の写真は状態が悪く、色抜けもしてました。
その割にはカラー化したら旗の色とか、木造校舎の質感がよく表現されました。
屋根が補修されているのか、ツギハギだらけです。
往年のビーチリゾートホテルっぽいですね。広い芝生と後ろの洋館も時代を感じさせます。
皇族とかお忍びで来てそう。色は結構きれいに再現されています。
よく見ると、窓を掃除している人と、柱の影に少年?が座り込んでのがわかります。
明治時代の絵葉書みたいな色ですね。
AI学習での自動カラー化は面白いですが、今はまだ限界があるような気がしました。これから進化していくのだと思いますが、現段階では人の手による修復とAIと両方を駆使して行う方法が、最も精度と完成度が高いようです。こちらのヤフーの記事にもありますが、人手による修復は当時の洋服や勲章の色を調べて、手作業で着色するそうです。これらの写真はかなり完成度が高く、本当のカラー写真のようです。AIがこのレベルに達する日は来るのでしょうか?
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