DTMのはなし。Reason compactがヤバい!
(Reason Compact 2.0が出たので記事更新しました。)
さてさて前回までは、ひさびさに音楽熱が高まってきた近況報告なわけだったのですが、今回はその続きです。
機材も一通り使えるようになり、CDを沢山買ったり、ひさびさにシーケンサー(今はDAWですね)などをイジり倒し、音楽ライフを満喫していた自分なのだが、音楽熱のボルテージはさらに上がり続け、とうとう職場でも作曲欲が抑えきれなくなり、iPhoneで曲を作る為、アプリを物色し始めたのだった。
懐かしのpropellerhead
そしてたまたま見つけたのがReason compact!
使い方はこちらのページが非常に詳しいです!
20年以上まえRebirth-338というソフトで
パソコンでの黎明期のソフトシンセの歴史を切り開いたpropellerhead(プロペラヘッド)社のアプリである。
むかし町田のmac専門店にこれがインストールされているパワーマックG3が置いてあり、いつまでも遊んでいたっけ…
機材無しのマウスのみで、アシッドテクノが作れる!と衝撃を受けたものだった。そうこのソフトはRolandのTB-303やTR-808をエミュレートしており……長くなるので割愛
その後、propellerheadはこれを更に発展させ、山ほどの機材をエミュレートし、しかも機材同士を有機的に自由にパッチング出来るreasonというソフトを出したのだった。
このreasonちょっと使い方にクセがあり、しかも機材同士を繋げるケーブルまで自分で好きにルーティング出来るという自由度が逆に複雑すぎて、ちょっと僕には使いこなせなかったソフトであった。
reason compactの感想
前置きが長くなったが、ついにiPhoneでreasonが使えるのか!と思い、
しかも無料なのでとりあえずインストールしてみた。
期待はいい意味で裏切られた。
reason compactで使えるのは、Europa(エウロパ)というシンセモジュールと簡単なシーケンサーのみというシンプルな仕様。1トラックのみでリズムすら付いていない。
バージョン2に上がりドラムマシーンとモノシンセが追加され、3トラック仕様になりました。
そしてこのEuropa、凄く音がいい!
マニアックな話しで恐縮だが、音がいいだけではなくシンセの性能としても超高性能な本格派。
昔ながらの音を引き算して作っていく減産合成はもちろん、ウェーブテーブル方式や、加算合成やFM変調やその他現在使われてる様々な方法で元の波形をシンセサイズしまくれる。(注、パソコン版のみの機能でした。ウェーブテーブルはiPhoneでも可)
最新テクノロジーが詰まったシンセなのだ。
ここまで色々出来ると複雑で使い辛くなりそうなものだが、これがかなりシンプルに使いこなせるように設計されている。
無料版では簡単な音作りしか出来ないので
速攻で1200円課金し、Europaの全機能を解放する。
シンプルだが、大変奥の深いシンセで完全にハマってしまった……
オシレーターとスペシャルフィルターが3基あるので、それらを重ねれば1トラックとは思えない複雑なサウンドが作れてしまう。
使い方はこちらのページが詳しい。
そしてさらに凄いのが、こうしてiPhone で作ったサウンドを本家、パソコンのreasonに音色とシーケンスデータとして書き出せる事。
広い画面のパソコンreasonのEuropaでさらに細かく音色をエディットし、別トラックでリズムやベースなどを加えていき曲へ仕上げられる。
パソコン版のEuropaだと更に細かいパラメーターもいじれ、波形自体を自分で作ったり、あらゆるパラメータにアサイン出来るエンベロープの波形を自分で書いて持続音だけで不可思議な倍音とメロディが万華鏡のようにクルクル変わっていくサウンドも作れる。
しかもなんと、今ならreason compactをインストールするとパソコン版のreason liteが無料でもらえ るのだ!!(キャンペーン再開!)
reason liteは8トラックまでの機能限定版のreasonだが、reason完全版との機能差はトラック数が8トラックまで、rewireが出来ない事、モジュールの数が少し少ないくらいで、高機能なドラムマシーンやサンプラー、あともちろんEuropaなど主要モジュールは付いてくるし、reason自体も最近物凄い機能が上がりオーディオ機能やマスタリング機能もVSTも備えなんでも出来るDAWに進化している。これが無料とはやり過ぎだろう。
しかし使いこなしていく内にトラックの多い完全版が欲しくなってくる、開発者の思惑にまんまと踊らされている感じである。
でも今のところはこのままで十分だ。
そのうちセールで安くアップグレード出来そうなのでそれを待つか…。
それにしてもこの記事は完全にpropellerheadのまわし者のようになってしまった。
けどEuropaはホントいいシンセ。NIのMassiveもいいけどこれはもっと凄い。僕の好きな夢の世界のようなサウンドが作れる。
追記…1ドルでAIを雇える時代。iZotope Ozone 8
あと、お得情報をもう一つ。
DAWでの曲作りにはミックスダウンやマスタリングがつきものなのですが、どうもプロのように上手く行かないなぁ、と思考錯誤する事もしばしば。
純粋に作曲できる時間が結構奪われます。
そんな事に悩んでる方に朗報です。
今の時代なんとAIがマスタリングしてくれちゃうのです。
下手な素人が時間かけてああでもないこうでもないとやるより遥かにいいクオリティのものが作れるらしい!
それを叶えてくれるのがiZotope Ozone 8 Elements というVSTプラグインなのだが、なんといまならわずか1ドルで、Ozone8が手に入る。
ちなみに定価は1万円以上のものだ。
その他にもこのサイトで1ドルで高性能なシンセやプラグインがいくつかバーゲンセールをやっている。
いやはや、しばらく音楽作ってないうちに凄い事になってますな。
価格崩壊し過ぎでないか?嬉しいけど。
ベットルームテクノをやるのがこんなに手軽に安くできる。ホントにいい時代になったものだ。
最後までお付き合いありがとうございます!
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