明けて2005年

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あけましておめでとうございます。今年もreeders of harappaをよろしく。
しかし明けましてって、何が明けたんだろうか、おめでとうってなにがそんなにめでたいのだろうか。あけおめ~ことよろ~!!なんじゃそりゃ!!よく皆さん大晦日はなんだか厳粛な気分になりお正月は特別な日だとかいうが、僕はさっぱりそんな気持ちにはなれない。たかだかカレンダーの区切れ目ではないか、いつもと同じ365分の1日ではないか。「カレンダーを壁から取り外す日」ぐらいの気持ちでいい。大体僕は太陽暦の正月なんて信じない。こんなの勝手に外人が決めた1月1日だ、偽物の1月1日なんだ!断じて僕は太陰暦でもって旧正月派だ。そんなことばかり考えていたら「おめ~らみてろよ~、今度の2月の旧正月!!でっけぇ爆竹鳴らしてやっからよ~俺は祝うよ、旧正月」などと酔っぱらって数人の友人の前でかましてしまった。しかし旧正月は2月の何日だか知らない僕だった。ちゃんちゃん。
とにかく明けた、2005年が。意味のない倒置法はさておき、最近びっくりしたことがある。TSUNAMIである。スマトラ沖大地震のTSUNAMIだ。コイツが起こったとき、僕は東南アジアの旅行記の本をちょうど読み終わり、「あ~行きたいな~アジア」モード百パーセント状態の時だった。テレビのチャンネルをひねったら津波のニュースがやっていた。初めのうち意味がよくわからなかったが、おぼろげながらなんだかもの凄く人ごとではない気分がしてきた、、で、今さっき、それに思い当たった。秋頃はるちゃんと、今年の冬はタイへ行こうと計画していたのだ。が、結局この冬僕が引っ越しをして金を使いすぎ、行けなくなったのだった。多分二人でタイに行ったら間違いなく南のビーチリゾートに行ってデヘデヘしていただろう。これは間違いない。貧乏でよかった。
それにしてもTSUNAMIは怖い、何でさっきっからローマ字で一生懸命津波って書いているのかというと津波は国際語として通用するそうだ。英語でも津波はTSUNAMIなのだ。スシ、ニンテンドー、オタクに続く国際日本語である。とにかくTSUNAMIは怖い、何が怖いかってもうこれは自然の驚異だ、天変地異だ。インド人がビビりまくってるのを見てもわかる。あの何を見ても驚かなそうなインド人が、狂喜乱舞して逃げまどい、パニクっている。TSUNAMIの被害はまだまだ拡大してるようである、、僕は巻き込まれずにすんだものの、ただただ傍観しているのも情けない話だ。僕がこの前タイに行ったときは南の方には行かなかったので、知り合いは現地に誰もいないが、はるちゃんなど南の方に行った人は、現地の人がどうなってるかけっこう気になるんではないだろうか。とにかく近いうちにまたタイに行ってみたい。普通に旅行もしたいし、津波の現場を見ておきたい気がする。決して好奇心などでなく。

そう言えば津波といえば昔、関東大震災が起こったとき鎌倉の方にも来たそうだ。みんな大仏って昔から外にあったものだと思っていないだろうか、実は昔、大仏は建物の中にあったそうだ。何でもこのときの地震で津波が大仏のところまで来て大仏殿をぶっ壊していったそうだ。
うーむやはり津波恐るべし。だからといって新しく大仏殿を建ててあげないのは大仏に対して失礼でないのかい!ぷんぷん。そうだった今回のお題は湘南。やっと近づいてきたようだ。
鎌倉は湘南の一部なんだろうけどあまり湘南という感じはしない。まあイメージ的な問題だからしょうがないけど、やはり鎌倉というとお寺とか大仏とか鳩サブレーなイメージで全体的になんか茶色っぽい感じがする。一方湘南というとポピュラーなところで言えばやはり海、それからサーフィンやウィンドサーフィンだろう。とにかく海ってイメージ。もし湘南に海がなかったら、、それは相南だろう(わっかるかなぁ)しかし僕的なイメージで言えば、湘南、、それはオレンジ、だ。なんでか湘南って言う響きを聞くと、オレンジ色が思い浮かぶ。
どうやら思い起こしてみると、これはバイクにつけていたキーホルダーのせいかもしれない。海ぎわのお土産屋で売ってるようなキーホルダーなんだけど、透明のプラスチック製で中に青い海と島が描いてあって、島には三本ぐらいヤシの木が生えている。海がなぜか虹色でオレンジ色がよく目立ち、意味不明なロゴがオレンジで書いてあるやつ。このキーホルダーのついてるバイクでよく湘南まで行ったから、オレンジなのかなぁ。それにしてもなんだかくたびれた色のした、哀愁を誘うようなオレンジ色だった。湘南ていうのはなんだか昔懐かしい感じもする。
一般的に言えば湘南っていうのは、かなり有名な観光地でおしゃれをしてきたカップルが集い、こじゃれた店で海を見ながらビールを飲み、夜は夜景を見て甘い言葉を交わし、最終的にちょっと高めのラブホテルへ行く場所なのかもしれない、がそれこそFuck Offだぁ、俺にとって湘南はそんなところではな~い。もっとなんつうか、大切にしてしまっておきたい場所なのだ。
観光客がはしゃぐ海岸通りから一歩裏路地にはいると、ひなびた商店が建ち並び、その軒先をかするようにして江ノ電がゆったりと走り抜ける。買い物帰りのおばあさんが線路に石をおこうとしているガキをしかりとばしている。そんな淡いオレンジ色に包まれた昔懐かしいイメージがする。けっこうあの辺って裏の方はいると古い漁師町の匂いがする所がまだのこっていたりして、こころが安らぐんだよな。じじくさいかなぁ。それとあともう一つ湘南の心安らぎポイントとして忘れてならないのが江ノ島。
もーなんかホント昔ながらのひなびた観光地という雰囲気満載の場所だった。だったとなぜ過去形なのかというと、この前行ったとき随分雰囲気が変わっていたからなのだ。全部は回っていないのでどこまで変わってしまったかはよく判らないのだが、海沿いのヨットハーバー付近には新しいお店が建ち並び、なんだが若者向けって雰囲気だし、灯台も新しくたてかわっていた。島を歩く人々も心なしかというか確実に若者が増えたようだ。
この調子だと熱帯植物園も新しくなってしまったに違いない。あの寂しげな雰囲気はけっこう好きだったんだけどなぁ。ドリームランドといい最近、思い出の場所がどんどん無くなっていくようで、ちょっと寂しい。
別に新しいものが悪いっていってる訳じゃない、ただ、古いものを壊して新しくするとき、それと共にあった歴史や空気、それにまつわる一人一人の思い出も壊してしまうってことにもうちょっと気を使ってほしい。ってことを言いたいのだ。
しかしながら、江ノ島から見る夕日は最高だった。これを見に江戸時代の人はわざわざ江ノ島までお参りに来たのではないか、と思うほど雄大であった。眼前には夕日でオレンジ色に染まった大海原が横たわり、海の向こう正面には富士の山が堂々とそびえ立ち、屋台のおっちゃんを急かして買ってきたジャガバターはやたら硬くて食えたもんじゃなかった。