耳鳴り、造山運動 仮装大賞 国防総省 上昇志向
- 2019.02.07
- エッセイ
大山が耳鳴りの様な音と共に動き、国が揺れた。造山運動が起こる。大地が揺れ動き、地層が褶曲山脈を作った。その山脈には原子の風が吹きすさび、雪とともに白い吹き溜まりを作った。矯飾の大会がいくつも行われ、着飾った言葉や、偽装した言論が行き過ぎた。仮面を被っているうちに、その仮面が本当の皮膚になってしまう昔の童話のように、何が本当なのかはもう誰にもわからない。その中で一番の大賞を取ったのは誰だっただろう?言葉は一瞬、吐き出された目に見えない粒子は半減期という永遠の時間。
彼の国の国防総省を狙って落ちた飛行機は建物の寸前で止まったという。彼の国でいうHEROたちの手によって。もう片方の国ではなにやら聖戦士とかいう人たちが砂漠みたいな場所で活躍しているらしい。そしてこの国では保守とかサヨクなんて人たちがいろんな活動をしているみたいだ。狭い部屋に持ち寄られる正義は尖っていてソリッドだ、リアリティというスパイスがたっぷりかかっている。全てのものがやけにくっきり見える。それと比べてジョン・レノンのいうことは霞がかって大空に広がる薄い粒子みたい。ぼんやりしていると丘の上で独りぼっちになって空に広がっていきそうだ。
上昇する風が吹いている。上昇しようとする人たちを乗せて。風は海から吹いている。丘を越え、平原を越えてぐんぐん上昇していく、大きな褶曲山脈も楽々と越え、世界最高峰の峰々も越えていく、多分もう大気圏の外に出ているかもしれない。初めての民間ロケットになるかもしれないんだ。月まで行くことも不可能じゃない。いくつかの目に見えないライズ&フォール若しくはライト&レフトを経ながらも月までのコースは衝突進路じゃない。月で鼠一匹でも見つけられたら21世紀の大発見になるのかな?
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