モノポリーって実はアンチ資本主義だった!?隠されたジョージズムのメッセージ

モノポリーって実はアンチ資本主義だった!?隠されたジョージズムのメッセージ

こんばんは!
それにしても最近のコロナブーム(!?)は凄いですね。街には人も車も居ないし店に行ってもトイレットペーパーすら無いし、なんかもうワケわからない事になってます。
みんな家に篭って何してるんでしょうかね。ウチでは僕はもっぱらDTM、子供達はゲームしたり絵を描いたりしてるようです。そして最近我が家ではモノポリーがブームです。

マクドナルドモノポリー

僕はあんな所行ってはいけないといつも言ってるんだけど、子供達は先日マクドナルドに行ってきたらしく、何故か店員の人に3年前のハッピーセットのオマケ、マクドナルドモノポリーを貰ってきて、一緒にやろうとせがまれました。

やってみたら、なんてヌルいモノポリー!
家が建てられないから、相手のマスに止まっても大してお金を取られないのでぜんぜんスリルがないし、なかなか破産しないからゲームが終わらない。

「これはダメだ。家を作るぞ」
2回目をやる前に紙粘土で子供達と一緒に家のようなものを作りました。

それで家を建てられるルールに改良し、、
家1軒で普段の3倍、2軒で4倍、、、と家を沢山建てられるようにして、それに応じて支払いが増えるようにしたら一気にギャンブル性が増し、子供達は狂喜乱舞、結構盛り上がりました。

最近は色々なモノポリーがある

僕も面白かったしアナログゲームの面白さを子供達に感じて欲しいので、せっかくだから本物のモノポリーをプレゼントに買おうと探し始めました。

最近は子供向けのジュニアモノポリーとかマリオモノポリーなんていうのもあって、幼稚園児もいるからこういうのがいいかなと思ったのですが、どうやらマクドナルドモノポリーのようなヌルいモノポリーのようなので、ボードウォークとか刑務所があるあのお馴染みのモノポリーを買う事に決定。

それにしてもネットショッピング便利ですね、色々な種類のモノポリーをじっくり比較しました。
本当は北千住とか原宿なんかがあるヤングモノポリーかせめて日本の地名のモノポリージャパンが欲しかったのだけれども、もう生産終了していて、プレミア価格で中古を買うしかないらしい。

そして調べているウチにモノポリーの事を色々知りたくなってしまいWikipediaなどで調べたら面白い事が書いてあった。

モノポリーの歴史。モノポリーには資本主義に対するメッセージが込められていた。

モノポリーはアメリカ大恐慌の時代、ニューヨークに住むチャールズ・ダロウという失業者が家計の足しに考案して手作りで作ったゲームが起源とされていて、僕もモノポリーはダロウの発明だと思っていた。
実は最近さらに調査され本当の歴史が明らかになったそうだ。

ダロウが作ったモノポリー

実はダロウが参考にしたFINANCEというゲームがあって、さらにそのゲームが参考にした(ややこしい…)大元がThe Landlord’s Gameで、
The Landlord’s Gameはジョージズムの信奉者であるエリザベス・マギーが資本主義の欠点を大衆に知らしめる為に考案したゲームなのだとか。

ジョージズムとは…?

ジョージズムとはアメリカの経済学者ヘンリー・ジョージ (1839年 – 1897年)に因んで名づけられた経済学及び哲学説で、土地課税を柱とする思想であることからジオイズム(Geoism)とも呼ばれる。

土地は人類全体の共有財産という考えが根底にあって、本来なら土地は全て国有化して、国民に分け与えるべきなのだが、土地所有が進んでしまった現代では現実的ではないので、土地を沢山持ってる人や地価の高い土地に高課税を課し、その収入で年金やベーシックインカムで庶民に富の再配分を計るという考え方だ。

とにかく、ジョージズムに心酔したエリザベスおばさんは、この素晴らしい考えをどうやったら学のない庶民に理解してもらえるかと一生懸命考え、
「そうだ!ゲームにしたら小難しいのが嫌いな人でも楽しんで学べるわ」
と思い付いて作ったに違いない。

そして資本主義が進んでしまうと、富が1人に集中して、1人以外は全員破産するというゲームを作った。
エリザベスおばさんの目論見としては負けた人は資本主義ってなんて理不尽なんだっていうのを実感して欲しかったのかもしれない…が、結果的には全然そうならなかった。
勝った人は富を1人で独占するという爽快感に夢中になり、負けた人もむしろサイコロを振るスリルと次はどうやって勝つかを考えるのを楽しんだ。

エリザベスおばさんの考えとは裏腹に完全に資本主義バンザイ!みたいなゲームになってしまった。www

エリザベスおばさんが作ったゲーム。モノポリーに良く似ている。

それにしても今の世の中こそジョーズムが必要な世の中ではないんだろうか?
庶民は富める者に搾取されるシステムが完全に構築されてしまっている。
まぁ土地ベースではもう古いと思うから、お金を溜め込んでる者に沢山課税したらいいと思う。

何はともあれ、プレゼントしたモノポリーに子供達は完全に夢中になっている。マクドナルドモノポリーはクソモノポリーと呼ばれ部屋の隅に追いやられてしまった。
お金の受け渡しをいちいち計算するのが算数のいい練習になっている。
それにしても今の子供はサイコロの目が読めないのには驚いた。3まではパッとみてわかるのだが4とから5がパッと見ても判別出来ないらしい、まぁすぐ慣れるだろうけど。

そんなわけで今回はモノポリーの歴史でした。