「我が妻との闘争」と嫁と自分
- 2019.02.28
- 書評
先日、呉エイジの「我が妻との闘争」を読んだ。これは20年くらい前、Mac Peopleという雑誌に連載されてたコラムなのだが、何故だかふと読みたくなり、グーグル先生で検索したところ、新刊がKindle出版されてることを知り、早速読んだ。
これは、鬼嫁のいるダンナさんが、いかにして嫁の逆鱗に触れずに趣味のMacとインターネットのホームページ作りを堪能出来るかを書いている私小説(?)なのだか独特の大阪弁が夫婦漫才のようで、相当笑える。
新刊では時代が変わりMacもホームページも出ずiPhoneなのだが、鬼妻ぶりは相変わらずで大爆笑だった。
そして呉エイジさんの境遇に激しくシンパシーを覚えた。
なんたって家族構成まで全く一緒!さらに犬を2匹飼ってるところまで同じとは!!でもそれだけではない…
やはり、男は一家の大黒柱的存在で、家族みなから尊敬されるみたいな昭和の父親像が自分の中の理想なのだが、
現実はそれとは程遠い…
女房からは稼ぎが悪いと罵倒され、子供達の宿題を手伝えば、漢字を知らないとバカにされ、家族の誰も僕の言う事を聞いてくれない。おまけに愛犬からは手を噛まれ、う○こを踏んでしまう毎日……
う、う、書いてて悲しくなってきた。(T.T)
だから、呉エイジさんの文章に激しくシンパシーを感じ、「こんな大変な人もいるんだ、でも俺と同じようにこうして逆境をバネに生きているんだ!」と励まされる、のだと思う。
しかもこの逆境を逆手にとってホームページで面白おかしく発表し、それがきっかけで作家デビューをするという関西人魂にはホント感服してしまう。
僕も関西に6年ほど住んでいたが、向こうの人は自分のダメな所や、恥ずかしい所を笑いに変えるセンスを先天的に持っていると思う。
しかもこの種の笑いは他人のダメな所をあげつらって笑うのと違い、人の和を乱す事がなく、とても人の事を思いやってる笑いだなぁと僕は勝手に解釈している。
あと、なんか関西(僕がいたのは兵庫)はかかあ天下の伝統があるような……僕の上司も「なぁ、聞いてぇ、うちのヨメはんがなぁ…」とよく尻に敷かれている話しを楽しそうにしていたっけ…
今から思えば仕事中に妻からしょっちゅう電話がかかってきて、謝っているそぶりの僕を見て同情していたのかもしれない。
よし、呉エイジさんを見習ってリーズスペースのコンテンツとして我が嫁(鬼)との闘争を書くぞ、、と思ってみたものの、これがなかなか難しい。
いざ書いてみてもただの夫婦喧嘩の話しになってしまってどうにも人には見せられるものではない。
しかも書き出してみて客観的に読んでみると、これは嫁に怒られるのも仕方ないよな〜と思う事ばかりである。
怒られてる事を納得するという、予想外の展開になってしまった。
わりかし潔癖症の彼女が僕と共同生活するのは大変なんだろうなぁ…。
と嫁に同情する始末である。
僕は書き出してみないとこういう事はわからない、書く事って大事だな、と思う。
つーか、書く前に気づよ!こんな苦労しなくてすむのに…(T . T)
うーむ、まずはこの自己主張してばかりの甘えん坊のような、甘ったれた精神から鍛え直さなくては、と思った次第です。
あれっ、書き始める前は、
ウチの嫁はもっと凄いぞーっていう勢いで書き出したのに、書いてるうちになんか完全にトーンダウンしちゃってるんですけど…ていうかむしろこれは反省会?
はぁ、まぁそんな訳でございます。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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