亀と進化論
- 2005.06.01
- サイエンス・思索
最近、ぼくは進化にはまっている。ほ乳類とか有袋類とかにはまっている。偶蹄目や奇蹄目にもはまっている。僕は歩くとき主に親指を使って歩くから、もしかして奇蹄目なんじゃねぇかと最近心配している。
それにしても亀の話には驚いた。奴らはなんと恐竜が登場する頃にはすでにほぼ今の形で存在していたというのだ。そして現在に至る数億年の過程で獲得した進化はただひとつ、、、首が引っ込められるようになった!!ただそれだけ。
この亀のゆったりとしたペースに比べればちょっとの間でネズミから人間にまで進化してしまった我々ほ乳類はなんてめまぐるしく変わってきたのだろう。牙や爪や速く走れる足や何でも溶かす胃袋、異常に臭いおならなどあらゆる武器に姿を変え、一時は繁栄し滅ぶということを繰り返してきた、ほ乳類や恐竜などの主に肉食獣。それに引き替え亀は身を守るというただ一点にのみ特化し2億4千万年も形を変えずに生きながらえてきたのだ。
そのことを考えると防御ってのもなかなか素敵な事なんだなと思えてきた。いままで、強ければ生き残れると考えてきたが、それはどうやら間違いだったみたいだ。
そういえば、むかし屋台で買ってきたミドリガメが買ってきてすぐに脱走した事があった。もうそんな亀の事なんて忘れて暮らしていたある日、玄関を出たら石みたいのが横切った。でっかくなったミドリガメがけっこうな早さで走り抜けていった。脱走してから何年かたっていたある日だった。スゲーサバイバルな奴ってそんときは思ったけど、今思えばこれが熾烈な進化競争で勝ち残った亀の生命力って奴なのだろう。
人間も進化したら首が引っ込むようになるのかな。