コンピューターに使われるな!〜Arduinoから考えるコンピュータ〜その2〜
こんにちはタマオです!前回は尻切れトンボで終わってしまいましたが、今回はその続きです!!
コンピューターに使われるな!〜Arduinoから考えるコンピュータ〜
僕はラジオを結構よく聞きます。J-WAVEが多いかな。音楽のセンスが良くて知らない曲に出会えるのが楽しみ。あとトークもけっこうあり知らない事を知れます。僕はクルマに乗る時や料理を作る時は熱心なラジオリスナーなのです。そういえば関西に住んでた時はいつも京都のアルファステーションを聞いてました。あのラジオは選曲もマニアックで最高だった。こっちでも毎日聞きたいくらいです。
先日と言ってもだいぶ前ですがJ-WAVEからはニュースでしょうか、なにやら省庁のデジタル化やら脱印鑑などと聴こえてきます。
気づけば世の中コロナで、なんでもコンピュータを使ってデジタル化するのが正義みたいな風潮です。
僕の職場もご多分にもれずそんな感じなのですが、年配の方はやはりついていけてない方も多いんです。
先日年配の上司が社員皆に皆が書いたちょっと長めの手書きの書類をちまちまExcelに手入力しています。
僕は大変そうだなぁと思いつつ気を効かせたつもりで
「どっちにしろ僕下書きはスマホでやるから(漢字書けない…)そのままメールで文章送ってもいいですか?」
と聞くと
「それだったら、プリントアウトして渡して欲しいな、読みやすいように大きめの文字で」と言います。
どうやらプリントアウトした書類を手入力する気満々なようです。
どうやら上司にはデジタル的なコピペという発想はないようでして、、
これが我が社のデジタル化か…どうやらデジタル化とは労力と紙と機械をムダ使いする事らしいナ、とため息をついたものです。
まぁ、一事が万事こんな調子で今度は給与明細がデジタル化されwebで見るような形になったのですが、年配の社員の方々はweb上のメンバー登録やらパスワードに四苦八苦されてまして、僕は頼まれてもいないのに手助けするのが趣味なので年配の社員のスマホをいじくらせてもらうのですが、まぁ国産アンドロイドスマホの使いにくい事…パスワード欄には勝手に違うパスワードが自動入力されるし、自分のスマホの電話番号がわからないというので調べますが使いにくくて結局わからないので僕の電話にtelしてもらい番号通知から番号を調べる始末。
そして、年配社員は「なんで自分の給料知るのにこんな面倒くさい事しなきゃいけないんだ」と怒り心頭。「スマホはわけわからないから触りたくないんだ、毎月高い通信料ふんだくりやがって」とスマホ嫌いここに極まれりといった様子です。
あと、こんな事もありました。副業の便利屋はホント色々な依頼が来るのですが…
先物相場をネットでやっているんだけど、ネット上のキャッシュを現金化したいんだけど、なぜか出来ない、詐欺られているんじゃないか不安だ…
というような相談で相手は独り暮らしの老人の男性。色々サイトを見たり話を聞くとかなりデジタルに疎く、インターネット上でやってる事が全部筒抜けになって脅されているという被害妄想な様子。
自分がなんのメールを読んだか逐一監視され、それをもとに新たなメールが作られるといった妄想に近い様なことを疑って、このままでは精神衛生上も良くありません。
結局こんな被害妄想に苛まされるのも、コンピューターのプログラムが完全にブラックボックス化してて、動作原理もまったく解らないまま必要に迫られて操作しているからに他ならない。
はっきり言って僕はもうコンピューターを使うなら、キチンと基礎から学ぶかもうそれが嫌ならパソコンとかスマホは使わない方がいいくらいだと思いますよ。中途半端に使いこなそうとするから色んな悪影響が出てくる。
この前アルディーノでC言語を色々勉強して思ったけど、結局どこまで行ってもコンピューターは計算機で、原理的にはソロバンが超巨大になって、目に見えぬくらいのとんでもない速さで動いてるに過ぎない。
計算がとにかく早くて、絵や文字や音など数値化できるものなら何でもござれで天気や経済まで計算してるけど、それはあくまでプログラマーの必死の努力の末扱えるようになったもので、コンピューターが凄いんじゃなくてその仕組みを考えたプログラマーが凄いだけだ。
僕らが普段利用してるスマホのアプリやパソコンのソフトなどは正に何十年も昔からのプログラマーの血と汗の努力の結晶が積み重なって出来ている精密な手工芸品に他ならない。
ただし、もし三千年後、発掘調査が行われてパソコンやスマホなんかが発掘されて、なんか精密な機械だなぁと言う事は調べられるかもしれないけど、なかで動いていたプログラムや価値あるデーターは電気の給電が失くなった途端消滅し、フラッシュメモリや磁気ディスクもたった十年程度で中身は消え失せ、デジタルデバイスの本性であるデータは絶対に後世には伝わらない。
保存性という意味では四千年前チグリス・ユーフラテス文明のパピルスの粘土板よりはるかに劣るものに僕らは毎日踊らされている。なんなら幼稚園児が塀に描いたクレヨンの落書きよりもコンピューターは劣っているのだ。
極論。デジタルなんておもちゃです。こんなおもちゃに命あずけちゃいけません。微量な電子粒子がメモリのなかで漂い、CPUがオンとオフに高速にスイッチングし増幅された電気信号パルスに置き換わり紆余曲折を経てディスプレイに我々が認識出来る形で表されているに過ぎない。
とにかくデジタルデータは儚い。僕ら世代はドラクエ3の冒険の書の喪失によりその儚さを体感してるわけですが、それを知らない世代も増えてきたことであろう。
説明が長くなったけど、とにかく僕達が普段接している今の電子デバイスのプログラム(アプリやソフトウェア)は複雑になりすぎている。
プログラムにバグがあったってそれが「バグ」ときちんと認識出来ない人が多いし、たとえ判っても治しようがない。
プログラムというのは英語の大文字と小文字を1つ間違えただけでもきちんと動作しないような精密なシロモノで、こんな儚くて薄氷の上で動作してるものに生活の基盤を乗せてしまうのはこの上なく危険だと思う。
僕はコンピューターが大好きでプログラムがキチンと動いた時の感動を知ってるだけにそう思う。逆に言えばプログラムをキチンと動作させるのはこの上なく大変な事なのだ。上手くいかないのが当たり前の世界だなのだ。
なので21世紀のこの世の中は世界中のプログラマーの血と汗と涙でなんとか保たれているのだなぁ…と思う次第なのでありました。
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